FIREとは「Financial Independence, Retire Early」のことです。
日本語にすると、経済的自由と早期退職ですね。
近年、欧米の若者を中心にFIREムーブメントが広がり、
日本でもFIREという言葉を耳にするようになりました。
あなたは自分には関係ないと思ったかもしれませんが、
これからの時代は誰もがこのFIREという状態を目指すべきなのです。
FIREとはどういう状態か
では具体的にどうしたらFIREできるのでしょうか。
FIREは年間支出の25年分の資産を築くことで可能になります。
例えば、年間支出が300万円の人であれば7500万円(300万円×25年)が必要になります。
いやいやそんなに貯められるわけないじゃん
という声が聞こえてきそうですが、
仮に年間の100万円であれば2500万円でFIREが達成できます。
極端な例を出しましたが、支出と貯蓄のバランスをとり、
適切に運用することで誰しもFIREは可能です。
FIREの根拠となる4%ルール
FIREはただ年間支出の25年分を貯めればいいというわけではありません。
普通に考えれば25年後には資産が尽きてしまうのは想像に難くないはずです。
つまり資産は適切に運用しましょうということです。
ここでいう4%ルールとは資産の取り崩し率
すなわち、毎年資産評価額の4%を取り崩し生活費に充てることになります。
資産の利回りが4%以上あることが前提ではありますが、
このルールを守ることで生活費は資産を取り崩すだけで賄えるわけです。
トリニティ大学の研究によると資産の4%で1年間の支出を賄えれば、
貯蓄が30年以上持続する可能性が95%だったそうです。
利回り4%は厳しい数字は思われるかもしれませんが、
私は米国株を中心に投資することで4%以上の利回りを得られると考えています。
早期退職について
もうお気づきかと思いますが、前述したように
資産が生むお金で生活費が賄える状態になるので
仕事をする必要がなくなります。
この状態になるといやいや仕事をする必要はないし、
むしろ本当に自分がしたかったことに挑戦できるようになります。
もちろん今の仕事に不満がなければ、
そのまま同じ会社にいてもいいでしょう。
FIREのいいところは選択肢が増えるということです。
必ず退職しなければならないなんてことはありません。
誰もがFIREを目指すべき理由
では本題になりますが、今後は誰もがFIREを目指すべきという話をしていきます。
人生100年時代と聞いてあなたはどんな印象を持ちましたか?
字面だけ見ればいい時代になったなという感じですが、
実際はかなり残酷です。
寿命が延びるということ≒働く期間が延びるということです。
老後2000万円問題でも話題になりましたが
老後の期間が延びれば延びるほど必要なお金は増えていきます。
それを補填するために退職後も何らかの形で収入を得なければなりません。
皆さんはどんな引退生活を送りたいですか?
今のままではおそらく想像しているような引退生活は送れないと
考えを改めたほうがいいかもしれません。
いつまでも働き続けるそんな状態にならないように
いつでも引退できるように資産を築いておくべきなのです。
FIREという言葉を聞いたときに
今の仕事に不満はない、そんなに貯蓄できないなどと
自分には関係ないことと決めつけていた方も
ぜひもう一度FIREについて考えてみてください。
最期に
今回FIREということで経済的自由と早期退職を一緒に扱いましたが、
重要なのはFI(経済的自由)の方です。
つまり、早期退職は目指さなくていいので、
定年までにはFIになるくらいの資産を築いておきたいということです。
20代30代の方であれば、定年までまだ十分な時間があるので
時間を味方につけて余剰資金を運用することで、十分にFIの状態になれると思います。
まだ投資を始めていない人は今から準備を始めましょう。
まずは楽天証券かSBI証券で証券口座を開設しましょう。
楽天サービスをよく利用される方は楽天証券がおすすめです。
一方、もう定年が迫っているという方は
まずは自分の支出、退職金、年金の受給額を把握しお金が足りるのか確認しましょう。
不足する場合は支出の見直しも必要かもしれませんが、
まだ働く元気があるのであれば
年金の受給開始を繰り下げてそれまで仕事をするという手もあります。