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金融緩和縮小でバブル崩壊は近い?愚直に買い増し続けるのがベター!

今週、6月の米国消費者物価指数が発表されました。
上昇率はなんと前年同月比5.4%で予想5%を上回り、13年ぶりの高水準となりました。
FRBはインフレの上昇は一時的なもので、
直ちに金融緩和を縮小するものではないとしていましたが、
消費者物価指数は3か月連続で上昇しており、
いよいよ金融緩和縮小に向けた議論が始まるのではないかと言われています。

FOMCの議事録

6月に行われたFOMCですが、
今月になって議事録が公開されました。
この中ではまだテーパリングの開始条件は満たされていないとしながらも
MBS(不動産担保証券)の買い入れを国債よりも早く縮小したほうがいいと
提案されていたことがわかりました。
(株式新聞に議事録がまとめられています)

したがって3か月連続でインフレが高まっていることから
7月のFOMCか、8月のジャクソンホール会議で
MBSのテーパリングについてアナウンスがあるのではないかと注目されています。

国債のテーパリングについて

国債のテーパリングの開始時期についてはまだ不透明です。
FRBの役割は物価の安定と雇用の最大化なわけですが、
未だ雇用の回復は鈍いままです。
物価の上昇は続いていますが、もし、雇用が回復しないうちに
テーパリングを開始してしまうと、景気にブレーキがかかり
さらに雇用の回復が難しくなります。
このようにFRBは難しい舵取りを任されており、
雇用の回復がなければ金融緩和縮小には動かない公算が大きいです。

株価への影響は軽微か

6月の消費者物価指数が発表され多少、株価は下落しましたが
未だ高値圏を推移しています。
MBSのテーパリングが始まってもそこまで株価に影響はないのではないでしょうか。
大本命は国債のテーパリングです。
これについてはFRBは徐々に情報を出して
市場に織り込ませていくのではと感じています。
なので、金融緩和が縮小したからと言って株価が大暴落する
というシナリオの可能性は低いかなと思っています。

考えうる下げ幅としては13%くらいでしょうか。
SP500の週足チャートを見ると
現在の価格は50週移動平均線から約13%乖離しています。
長期のチャート見るとここまで大きく週移動平均線から乖離することは珍しいので
いつか移動平均線に向かって収束していきそうです。
13%は大きいですが、コロナショックのように30%も下落するような大暴落の発生は考えにくいですね。

SP500(週足)
SP500

下落にどう備えるべきか

下落への対処法としては、リバランスをして安全資産を多くする
空売りでヘッジするなどの方法がありますが、
私は難しく考える必要はないかなと思っています。
結局アクティブファンドがインデックスファンドのパフォーマンスを超えることができないことを考えれば、
愚直に投資し続けるのが無難です。
(もちろん、株価が下がり続ける中、資産を購入・保有しているのはストレスになりますが。)
なので、継続的な入金力がある人は過度に心配する必要はないでしょう。

最後に

8月の雇用統計は要注目ですね。
インフレは3か月連続で高水準であったので、
これに雇用の回復が付いてくると
思いの外早く金融緩和縮小に向かうかもしれません。

また、例年8月9月はボラティリティが高くなる
つまり株価が下落しやすい月だそうです。
なので心配な人は毎月の購入額を少し減らして
現金比率を高めておくといいでしょう。

しかし、未来を予測するのは不可能なので、
先にも述べましたが、一定の収入があって継続的に入金可能な人は過度に心配せず
愚直に積み立てるのがベターです。

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